銀座十字屋150年の記念コンサートに行ってきました。
ハープのコンサートは初めてな上に
ジョエル様とセイソン様の回ということで、本当に楽しみにしていました。
ジョエル様が舞台に現れた時には、憧れを目の前に思わずウルウルっと。。。
楽器はサルヴィのイリス
プログラムも全部がメインディッシュのような濃厚なもので、
来てくれる人が何を聞きたいのか、良くご存知なんだな〜と思いました。
ジョエル様、ペダルの踏み替えの時に踵を上げて踏み込んでいて
それでいて操作音がしないのがまたびっくり。
いつもインスタで見ていて、ダイナミックな演奏をする方だと思っていたのですが
実際にはテクニックに忠実で繊細な音楽でした。
と思ったらアンコール!
ジャズの要素がぎゅっと詰まった曲を、ギターばりにハープを掻き鳴らしていました。
指も強ければ、音も強い。
引き出しはまだまだあるのでしょうし、また日本に来てくれることを祈るのみ🙏
そしてセイソン様。
バッハから始まりましたが、そのあとはフランスものがメイン。
ジョエル様以上に、クラシックの王道を行くようなプログラム構成でした。
ため息の出るようなピアニッシモの美しさは、しばらく忘れられなさそうです。
そしてハープに限らず、フランス人が演奏するフランスものには
絶対的な説得感があるように思います。
生きる時代は違っても、あの魅力的な土地で過ごすことによって得る事ができる美的センス。
そのセンスが作曲者、演奏者に共有されるのでしょう。
♪
楽器はライオンヒーリーの確か・・・8号だったような?
このヒーリーが素晴らしく良い音だったのです。
音がリッチ。倍音も芳醇。高音域はダイヤモンドダストのようにキラッキラ✨
そうすると、なぜジョエル様はイリスを選んだのか気になるところなのです。
もちろんイリスだって素晴らしい楽器であることは間違いないのですが
あのライオンヒーリーと比べてしまうと、どうしてもサウンドに物足りなさを感じてしまったのです。
でも楽器は奏者が弾いてみて、それぞれ気に入ったものを選んだということでした。
後日、会場にいらした先生とお話ししたのですが
どこで試弾したかにもよるよね、と。
お風呂場みたいに響くところで試弾したとしたら
ジョエル様がすっきりとした響きのイリスを選んだのも納得かも。と
どんな楽器で弾いたって素晴らしいことには変わりないのですけれどね。
天上界から降りそそぐような音の粒をたくさん浴びて、心がひたひたな夜。
おふたりとも次回は、フルコンサートでお聞きしたいです。