「元始、女性は実に太陽であった。
真正の人であった。
今、女性は月である。
他によって生き、他の光によって輝く
病人のような蒼白い顔の月である。」

明治44年、今から110年(タイタニック号の沈没する1年前)も前に
平塚らいてうによって放たれた
「女性の自由と解放」
女性の職業の選択肢が極めて少なく
家庭に入ることが生きる道だったような時代に
こんなにモダンで普遍的な自己肯定のメッセージが放たれたというのは、驚きです。
宣言そのものが持つ力が伝わるようにと
淡々とした小文字と、大文字のシンプルな楕円の重なりが魅力のスペンサリアンで作品にしました。
グレーの紙に柔らかなピンクのガッシュ。
シャープな書体なので線が膨らまないように
でも、パキッとしたヘアラインが出るようにと
マゼンダベースでピンクを作りました。
それにしても110年も前のメッセージが
令和の今もこんなにも瑞々しく響く。
言葉とは色褪せないものなのですね。
