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ルーブル美術館で巡る、マリー・アントワネットの美的センス

マリー・アントワネットが愛した優美な曲線や繊細な輝き。

展示室を歩いているだけで彼女の極上の美意識にため息がでるばかり。

有名作品の陰に隠れがちな場所ですが、マリー・アントワネット好きなら見逃せない場所です。

こちらはルイ15世の寵姫、ポンパドゥール夫人のリキュールセット。

『なんて素敵なガラス製品なの〜😍』と見ていたら

なんと、水晶のブロックを削り出して作られたものだとか。

マリー・アントワネットの水差しと洗面器。 

もちろん、こちらも水晶の削り出し。

よく見ると、柔らかくとろみがある透明感が特徴で、ガラスとは違うな、と。

こんなに大きく、にごりのない水晶のかたまり。

とんでもないお値段だったんでしょうね。

1784年、マリー・アントワネットのために納められた見台(書見台)付きライティングテーブル。

真珠母貝や日本の漆が使われていて、書見台には日本画がはめ込まれています。

日本画はアンティークのフレームで囲われているし

一見すると和洋折衷の家具ですが、不思議と「なんちゃって感」はありません。

脚部には美しい古代ギリシャ建築の女像柱「カリアティード」が使われています。

服のドレープの柔らかさ、女性のお顔の可愛らしさが印象的です。

当時、最高峰の職人による渾身の一台だと思いますが、

足を止めて見入ってまう、一品でした。

ブラッドストーンを贅沢に使った繊細なオブジェ。

この頃、古代エジプトや古代ギリシャ・ローマのモチーフを取り入れることがトレンドだったようで

台座に4体のスフィンクスが置かれています。

オブジェにジュエリー並みの超絶技巧。さすがアントワネット様👏

こちらは元々、マリー・アントワネットが手に入れる前に

ポンパドゥール夫人の手元にあった水差しなのですが、すてきなドラマが隠されています。

まだ、日本が鎖国をしていた1700年初頭。

長崎の出島からオランダ船に乗って運ばれた

日本の名もなき漆職人の作品から始まりました。

その極上の漆器を、パリの高級美術商が買い付けます。

そして1780年頃、美術商お抱えの天才職人の手によって

鳥の形をした注ぎ口や繊細なチェーン、そしてゴールド(ブロンズに金メッキ)の台座が取り付けられ

宮廷に相応しい「水差し」と仕立て直されたのです。

そんな「江戸時代の日本の美」と「フランス宮廷のロココ・新古典主義」のコラボレーション作品は

美術商によってヴェルサイユ宮殿に向かい

王妃や寵姫たちへと納品されました。

ポンパドゥール夫人とマリー・アントワネットは好きなテイストが似ていたんだろうな。

そして、ここにはデュ・バリー夫人のコレクションが一つもないんですよね。

彼女こそ、大の贅沢好きで一流のコレクションを持っていたはずなのに。

アントワネットの強烈な拒絶が、デュ・バリー夫人の愛用品を引き継ぐことを拒んだか

彼女は宮殿を追放される際、自身のコレクションを持ち出しましたが

のちに革命政府によって没収され

オークションにかけられていったそうなので、行き先もわからないのでしょう。

ルイ15世の愛人だった二人の結末はあまりにも対照的でしたが

二人の残したものの扱いもまた、対照的ということ。

色々と考えさせられる展示室でした。



 

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